横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

大日本帝国を滅ぼした山本五十六 19

山本五十六がよく口にする「暴れる」「殴り込む」等と言うのは、ヤクザ者の喧嘩の発想


国家の戦争とヤクザの出入りを同レベルで考えていた山本五十六
 
山本五十六は、
「開戦したら、半年や一年は暴れてみせる。しかし後の2、3年は知らない」
等と言っている。
この発言は、筑波大学名誉教授の中川八洋 先生いわく、
「刑務所暮らしを前提にしたヤクザの殴り込み」
と言っているが、まさにその通り。
 
山本五十六によって企画実行された真珠湾攻撃ですが、本土から遠く離れたハワイにいる艦隊が空襲されて、士気が阻喪するハズない。
 
「一発殴られたら二発やり返せ」
「同等以上の損害を」
という考えがしみ込んでいるアメリカに先制攻撃をして寝た子を起こしてしまったわけですが、山本五十六は、2、3年したら東京が焼け野原を望んでたのでは?   
 
「私と二人きりになると、(戦争に)勝つ見込みはさらさらなしと言い切っていました」
山本五十六の戦時中の不倫相手・河合千代子 談
連合艦隊を完全に私物化した山本五十六は、不倫相手をトラック島に呼ぼうとさえしていた)
 
真珠湾攻撃もミッドウェーも、軍令部の指揮下にあるべき山本五十六以下の連合艦隊が、下克上的に進めた作戦。
 
祖国をヘイトするサディズム的な精神病でなければ、祖国の滅亡に直結する真珠湾攻撃なり、ミッドウェーなり、ガダルカナルなりの戦いを実行出来ない。
 
山本五十六の言動には、ミッドウェーやガダルカナルで亡くなった日本人を、何ら痛む気持ちが無い
 
武士なら、陛下と国民に死んでお詫びしろ    
 
しかし、山本五十六のやった事は真逆。
ミッドウェー生還のパイロットを、家族との面会も許されず、他から隔離したり最前線に送る等して口封じ。
 
淵田美津雄の回想記『ミッドウェー』によると、 「俘虜収容所にあるのではないかとの錯覚に陥るほどの、治療に名をかりた軟禁であった」 
との事。
 
ミッドウェーの大敗北を「見てしまった」陸軍の一木支隊がその後にガダルカナル島に送られて全滅したのも、口封じではないのだろうか。
私は、五十六の非道に対し痛憤の余り、悶絶しそうになる。
(五十六が武器弾薬や食料の支援を全力で行わなかった事に起因するガダルカナル島での陸軍の死者2万人の内 1万5千人が餓死。こんなのは日本だけ)。
 
サイパンを要塞化し太平洋方面は深入りするな」
「インド洋を制圧しろ」
という国家の方針に反逆して、放射線状に広範囲に戦線を拡大して太平洋方面に深入りした山本五十六
 
その結果、太平洋の遠く遥かの島々に放置されて補給を断たれた陸軍将兵は100万人が餓死・戦病死…
 
山本五十六は、幕軍の砦であった長岡落城の日に、山本家の家督を相続。
そもそも、山本五十六の妻は会津藩士の娘。
山本五十六自身も実の親が薩長に斬られ、戸籍上の親は薩長に殺されている。
 
骨の髄まで「旧幕府側の人間」であった山本五十六は、憎き長州が作った日本陸軍、ひいては薩長が作った大日本帝国ルサンチマン(怨念)の感情を抱いていた。
と考えるのは自然であろう。
 
国土を破壊して国民を大量に死なせて国民精神を破壊して、共産革命に持ち込む。
これが世界共通の共産革命のセオリーだが、山本五十六がそこまで狙ったとまでは思えないが、戦後の日本は結果としてそうなっている。