横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

共産主義と親和性が高い? 海軍上層部の理系エリート官僚の思考法 ③

「今」を大事にする事が、古来からの神道的な日本人の考え方。

逆に、
「(やって来るかわからない)輝かしい未来」の為に「今」を犠牲にするのが共産主義の考え方であり、受験エリート官僚に見られがちな考え方
 
いががでしよう。 
そしてそういう視点で、例えばレイテ沖海戦の「栗田の反転」を再考して下さい。
 
栗田中将は「存在が不確かな敵機動部隊」と戦うという名目で、「眼前のビビッている敵」と戦わないでUターンしたではないですか。
 
「理想の未来の為に現在を無視する」
というのは共産主義の発想
 
これが受験エリートに通底するという好例です。
 
※ここで言う「海軍上層部」とは、「海軍兵学校」や「海軍大学校」卒業の受験エリートの事を指していますが、そこでの学びというのは武士道精神ではなく「西洋の物真似」であり、だからこそ結果としてそれらは皆「上滑り」な気が私はします。
 
そもそも、明治以降の日本のインテリ達による「西洋の物真似」「西洋の文物の摂取」というのは皆、「上滑り」なのです。
 
ハッキリ言ってレイテ沖海戦
やらない方が良かった
栗田艦隊突入の為に命を投げうった一万五千の霊は、何ら報われる事がありませんでした。
 
だからこそ「敗戦責任の明確化」こそ、亡くなった御霊への、英霊への、最高の「鎮魂」なのです。
それしかないのです。
 
「理想の未来」
なんか考えずに、
「今この瞬間の一期一会」
に全生命を燃やすのが日本人の世界観