横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

共産主義と親和性が高い? 海軍上層部の理系エリート官僚の思考法 ④

青春も、人の命も、はかない。
煙の様に、はかないものなのです。
人との出会いもはかない。
 
 
これが人生の真理です。
歌にもありましたが、「会うは別れの初めにて…」
 
「今」の出会いの裏には、別れが隠れているのです。
楽しい「今」は、一瞬のうちに過去の思い出へと過ぎ去り、二度と戻って来る事は無い。
 
だからこそ、「今」がかけがえのないものとなり、そこに人生の無常を感じ、「もののあはれ」を感じ、はかなさを感じ、故にこそ目の前の人が愛おしくなり、「今この瞬間の、目の前の一期一会」に全生命を燃やすのが、日本人の美学です。
 
人間は、「今」にしか生きられない  
 
一方、やって来るかどうかわからない「明るい未来社会の為に、今の幸せをガマンしろ」等という考え方は、左翼共産主義者のユートピア論です。
 
だから受験勉強の勝者は、左翼マインドと親和性が高くなる。 
 
「今なんかよりも未来こそが大事」というこの考え方には、その裏返しで「今の倫理道徳や愛は犠牲にしてもいい」という悪魔的な隠し味が潜んでいます。  
   
最高に輝かしいのは、確実な「今」ではなく、(本当に来るかわからない)「理想の未来」なんですから。 
未来に軸足を置くと、こうなってしまうのです。
未来がそんなに大事なら「今」はもっと大事