だから五十六は、日本国家や日本陸軍を見ると
「父と祖父を殺した長州藩への恨み」が…
と言う事が、想像できます。
実は「自国の破滅をもたらした」という点で、
同類に分類される…
米国内のWASPに近いものですね。
つまり山本五十六から見た日本陸軍とは
あの憎き長州藩そのもの
あの憎き長州藩が中心となって作ったもの
二人の父親の仇なのですから。
五十六は、陸軍を見る度にその潜在意識から浮かび上がって来るわけです。
賊軍として苦しめられた東北諸藩の恨みが。
差別されたトラウマが。
※開戦直前における山本五十六の、近衛首相との対談の際の「(日米が戦ったら)東京が火の海になる」という有名な発言がありますが…。
そうなる事への期待が、ない交ぜの予想と言ったら、言い過ぎでしょうか。