横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

日本人なら奥ゆかしさが大事であって、西洋的な自己主張は向いてない

日本は引く文化 西洋は押す文化 

だから、日本人なら奥ゆかしさや謙虚さが大事であって、西洋的な自己主張とかは、日本人に似合わないと思います。
 
日本的無我

死ぬ事も不幸も何も、全て運命と諦めきる事
これが芭蕉西行が説いた無常観。
無我の日本的無常観。
つまり己を無にする事で、より大きな価値を生み出す。

過去 → 今 → 未来という時間認識を作ったのはキリスト教
片や、全く逆に未来 → 今 → 過去と、時間が逆に未来からこちらにやって来ると認識し、だからこそ「今この瞬間に全てを賭ける事」が日本人の時間認識。
 
人生は自分の意思で生きている様に見えて
見えない何かに支配されている
これを認識するのが、日本的な無常観

そういう意味で私は、受験勉強に悪い点が一つあると思います。
それは、「頑張れば成果が出る」という間違えた価値観を、思春期の若者に教えている点です。

個々の頑張りや努力とは無関係に様々な出来事が振ってくるのが人生の真実の姿なのに、受験勉強は「個人の頑張りや努力で人生が開ける」等というほとんどウソの価値観を刷り込ませている。

人生を決める要素として「個人の頑張りや努力」は、最重要な要素ではないと思います。

「個人の頑張りや努力」よりも「運命に対する諦念」や「感謝」や「謙虚さ」の方が、遥かに大事だと思います。