横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

日本を再生するには、原点回帰と復古しかない ②

戦後の日本は、

経済発展以外の全てのものを捨てて来た

今の日本は、既に30年前のバブル経済で国運の最頂点に達したので、ここから先は黄昏でしかないというような未来への絶望感が蔓延していると思います。
将来の国家の発展に、なんら希望がない。そんな状況ではないでしょうか。

しかし、国の道義・精神に基礎を置かずして、永遠の国家発展はありえません。
国家躍進の原動力は、民族的な世界観・価値観を明瞭にする事によってのみ可能です。 
 
現代日本の混迷は、
明治の文明開化以降の西洋崇拝のなれの果て

だから、日本を再建するには、今の日本の価値観と正面衝突して全否定する位でないとダメだと思います。

民族の伝統精神・国民精神に基礎を置かずして、
国家発展はありえない

国家の躍動的な発展は、
武士道や大和魂といった民族の伝統精神・国民精神に回帰する事によってのみ可能です

日本人の土俗性に基かない文明開化思想や近代西洋的な啓蒙思想では、日本を守れない
 
ですから、一死報国・死生一如・敬神崇祖という日本人としてのアイデンティ、日本精神や大和魂を取り戻さないと、今の経済不況も脱出できないのではないかと思います。 

「日本が自分の祖先の信仰から、もはやこれ以上何も得るものはないと考えるのは、これは悲しむべき誤った考えである。
日本の近代における成功はことごとく、この力によって助けられたものであると同時に、日本の近代における失策は、全て皆、この国古来の倫理上の風習を、必要もないのに破棄した為に起こった事も明らかである」
ラフカディオ・ハーン『日本』より
 
つまり、明治期に西洋に留学して西洋文明に圧倒されて酔いしれてしまった指導者やインテリ達が、軸足を西洋に置きながら「極東の野蛮国」日本を見下しながら冷笑的な態度を取る。

これが明治の開国以降、鹿鳴館文化から大正デモクラシーを経て今日まで続く我が国のインテリ達の根底にあるマインドではないでしょうか。
 
明治以降の高等教育・受験システムとは、「西洋に追いつき、追い越す為のもの」であると同時に、「西洋的知性」そのものだと思います。
だから高等教育を受ければ受けるほど、武士道や大和魂が、何か未開のアジアの野蛮なもの、憎むべき異教徒の野蛮な風習にしか見えなくなるのです。
日本が、憎むべき外国になっている。

「祖国の繁栄ほど崇高な理想は無い」
 三島由紀夫 戯曲『わが友ヒトラー』より