戦後の日本は、戦没者への「鎮魂」が済んでいない ☆ 横沢史穂

明治生まれの祖父が、陸軍の傷痍軍人でした。百万人の陸軍将兵が敵と戦う前に餓死・戦病死させられたあの戦争。その責任がある山本五十六達の敗戦責任を明確にする事こそ、全戦没者への「鎮魂」ですが、戦後日本は「鎮魂」が済んでいない。更に現代の「毒親」も追及します。

戦争経験者の方達のお言葉集 ⭐️ 戦前世代、魂の名言 ③

「あの戦争はすべきではなかった。悔しいけれどそれは認めます。負ける戦争は絶対に避けなれればいけない。
ただ、近くの災いを避けようとする人間は、後の大患を知らない。
その両方を秤にかけて、判断しないと駄目です」 (ある陸軍士官学校出身者)

西洋は「主義」の國。
日本は「精神」の國   (常盤盛晴 陸軍大尉)

「3月10日の東京大空襲で亡くなった10万人の方達には、語るすべがないのです。

だから、生き残った我々が語り継ぐ事が使命です。いかなる時も忘れない。

かすれ声でも、声を上げ続けます」(東京大空襲を経験した清岡美知子さん)


「今の風潮は、自由ではなく、わがまま。
死生観は、士官学校を出た時に決まってますからね。
軍人精神が身に付くと、個人が生きるとか死ぬとかいう次元を超えてるんです。

自分の命なんて、超越するんです。

人間には生命以上の価値がありますからね。軍人はその、生命以上の価値を守る事が仕事なんです」(ある陸軍将校)

 
「戦後日本が国是とする生命尊重とは、命乞いの事でしょう。
命を守る為なら、辱めだろうと何でもいいという事でしょう。
では、もし婦人自衛官が戦場で捕虜になって、『慰安婦になれば命だけは助けてやる』と敵軍に言われた場合、どうするのか。

命が助かるなら、慰安婦になるんでしょうか。
しかし『生命が守れたらそれでいい』といった考えは、人間の動物化ではないのでしょうか」(ある陸軍将校)