横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

戦争経験者の方達のお言葉集 ⭐️ 戦前世代、魂の名言 ④

私は、かつての陸軍軍人や陸上自衛官、ぜひお聞きしたい事がありました。

昭和45年(1970年)11月25日の「三島由紀夫 事件」についてです。
私がヒアリングしたお三方の意見です。
 
陸軍士官学校を出て実戦を経験した後、 
陸上自衛隊に入隊された人のお話
 
ダメダメ。あの人は視野が狭いでしょう。
軍事というのは、全体で考えなければいけないんです。
あの人は軍事も戦争もわかっていない。
総監を人質に取って、俺の言う事を聞かなきゃ総監殺すぞ。なんて、そんなの通らないですよ。
切腹したいなら一人で自宅でやってくれ。と言いたいです。
悲劇的な美学に自分で酔いしれているんです」
 
事件当時その場にいた
防衛大学校出身の自衛官のお話

三島事件なんて、とんでもない。
みんなでヤジを飛ばしてました。
あの時、止めに入った隊員が三島由紀夫に刀で斬られています。
自衛隊というのは綱紀厳正で、遵法精神が徹底されているんです。
彼らの殺傷行為を、支持なんてするわけないでしょ。全く話になりません。
あれは小説を地で行ったんですよ。彼の愛国心には、違う音階を感じます。
人工的に作られた、彼の美学に彩られた歪んだ愛国心です。
当時、自衛官だった人達はみんな怒っていました。 旧陸軍から自衛隊に行った人も怒っていました」
 
陸軍士官学校を出て実戦を経験した後、
戦後は会社経営者になった人のお話

自衛隊は武士じゃなくて公務員でしょぅ。
実戦で戦うなんて出来ないよ。
私は実際に戦場で殺り合っているからわかるんだよ。 
その点、私は三島由紀夫は立派だと思う。
自衛隊が、そんなに三島由紀夫が許せないと言うなら、その場で三島由紀夫を殺せばいいじゃねぇか。自衛隊が本当に武士なら、その場で殺せよ」