2023-06-14から1日間の記事一覧
渋谷駅周辺は行く度に工事をしていますが、その物質崇拝性に、私は恐ろしさを感じる。 悪魔性すら感じます。 明治初頭の文明開化とか鹿鳴館って、こんな感じだったのでしょう。 最近の携帯電話もそうですが、利便性や効率性を優先した「物」の発展ばかりで、…
櫻もバラ科ですが、バラの花は強烈な色彩で自己主張している。まさに西洋人。 片や、櫻の淡さと言ったら…。櫻は色彩が明瞭ではなく、自他を隔てる輪郭が淡い。その淡さが、日本人の奥ゆかしい戀心に近似している。 ※「戀」は「恋」の旧漢字。 言葉に出すと、…
万葉集では、花といえば梅。 古今和歌集で、花と言えば櫻。 万葉集は、写実的でますらおぶり。 古今和歌集は、幻想的で女性的。 万葉集でも櫻の美しさに詠嘆していますが、古今和歌集では桜の美しさの背後にある、間もなく散り行く切なさ、儚さ、別離の寂し…