横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

大日本帝国を滅ぼした山本五十六 ⑤ 敗戦責任に時効なし

④の続き

…そういった「海軍上層部の不作為や犯罪的な裏決り」によって生じた幾百万人の戦没者達を、全てひとくくりにして「英霊」と呼んで美化するのは、山本五十六や南雲、栗田といった「真の敗戦責任者達の敗戦責任」をごまかすのに、一役買ってる事になる。

そして、主に赤道以南の太平洋方面での、こういった形での大敗北の原因を作った最大の敗戦責任者である山本五十六を始めとする連合艦隊司令部、並びに海軍上層部の「敗戦責任」が追求されないならば、日本は終わりです。

山本五十六の罪、万年までも消えません。

こを放置するこそ、戦没者への裏切りであり、「真の英霊」達への冒涜です。

国家の事を想ってあの戦争深く掘り下げていけば、どうしても、大東亜戦争における「山本五十六を始めとする海軍の指導者達の敗戦責任」という岩盤にブチ当たらざるを得ない。

前述の様にあの戦争は、主に山本五十六の戦争設計、作戦指導に基づいて展開されました。

その結果の大敗北であり、その負の影響は今日にまで及んでいます。

こういった事を明確にする事が、戦没者への「慰霊」ではなく「鎮魂」だと、私は思います。

私は戦没者の鎮魂がしたい。

そして戦後の日本は、あの戦争の戦没者への「鎮魂」が済んでいないのです。