横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

いつの間にか「男女の出会いの場」に…

30年くらい前までの保守系の集まりは、社会に対して斜に構えて、もう他に行く場所がなく、世間のどこにも居場所がない様な得体の知れないおじさん達を中心とした、どう見ても「女人禁制」の場所でした。

私はその、一種異様な、禍々しい雰囲気が大好きでした。

ところがいつの間にか、保守系の活動は体制ベッタリになって市民権を得たのか、毒にも薬にもならない明るく健康的なテイストになって、「危険な香り」が消えてしまった。

あの独特の「いかがわしさ」も、消えてしまった。

完全に毒を抜かれて、宮崎学さん流に言うと、清潔に管理されて無菌無臭なデオドラントになってしまった。

それどころか、下手したら会合自体が「男女の出会いの場」になっている。

鼻の下を伸ばして「活動以外の何か」を期待して集まっているのが、バレバレなわけです。

しかし何の分野でもそうですが、時代に牙を剥き、世間に牙を剥くのが先覚者だと思います。

「多数派に与しない、少数派の矜持」ですね。

アメリカなんか特にそうだと思いますが、社会に対して、静かに、そして命を賭けて「NO」の声を挙げるのが、真の愛国者だと思います。