三島由紀夫 先生、血で書いた入魂ぶり
前回の続き。三島由紀夫文学の最高峰『豊穣の海』四部作の第二巻『奔馬』
後の自決に先んじて、それをそのまま地でいく様な内容ですが『英霊の聲』『憂国』と並び、三島文学の中でも私が最も好きな作品です。
一筆一筆が魂の叫び声であり、日本精神のほとばしり
三島由紀夫 先生はこの小説を旧漢字で書き上げたのですが、全編から凄まじい気迫が伝わって来ます。
この作品の前の方で舞台として出て来るのが、日本最古の神社と言われる奈良の大神神社。
金峯山寺と並んで、私も個人的に特に好きな霊場で年に一、二回は行きます。
主人公の飯沼勲が、本作の狂言回しである本田繁邦の前で、見事な剣さばきを見せるシーン。その場所が、ここ。
三島由紀夫 先生は日本文学研究者の故ドナルド•キーン氏と共に参拝したらしいのですが、ここでその後の数年の人生を決する様なかなりのインスピレーションを受けた事が窺えます。
大神神社の櫻です。