私がなぜ、明菜さんに大和撫子のマインドを感じるか?
それはやはり明菜さんが、実父が家にいなくて家庭愛の寂しさの中で育った山口百恵さんに、自身を重ねて憧れていたからだと思います。
山口百恵さんは、横須賀の出身です。
彼女からは、港から吹き抜けてくる横須賀の海風の香りが漂っている気がいる。
横須賀と言えば帝国海軍の拠点(横須賀鎮守府)。
そして明菜さんは、その山口百恵さんの遺伝子を継承している。
アイドルへの登竜門『スター誕生!』で、百恵さんの『夢先案内人』を歌って合格した明菜さんは、間違いなく山口百恵さんを意識してます。
そして、ここから先は私の推測です。
だから間違えているかも知れません。
そう思って読んで下さい。
明菜さんが昭和の時代に『ザ・ベストテン』に出て、歌が始まる直前のイントロで構えて準備している動画を見て、私はピンと来た事があるんです。
歌いながら明菜さんのインナーチャイルドは、心の中で、こうつぶやいていたのではないだろうか。
「百恵さん。見ていて下さい。
少女時代にあなたに憧れていた人間が、あなたに続いて今ステージに立っています」
『ザ・ベストテン』の画面から、明菜さんのそんな心の声が聞こえた気がしました。