横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

今こそ、伝えねば…旧軍人インタビュー⭐️「特攻に行く人間は、腹をくくっている」

中島幸雄 先生

ゼロ戦パイロット。第22期 乙種飛行予科練習生。

中島先生のお話

鹿屋の第132航空隊から、ラバウルに行きました。台湾沖航空戦も行きました。空中戦は15回くらいやって…。

高度3500メートルから、45度の角度で突っ込みます。ほとんど真っ逆様です。グラマンが火を噴いていました。

ええ、特攻隊は順番でした。

鹿屋で特攻隊を見送りました。特攻隊の護衛を何度もやりましたね。偵察と護衛。だから報告出来るわけ。

目の前で特攻機が…

特攻機が突っ込んで行くのを何度も見ました。操縦桿を固定して角度を決めて突っ込むので、相当命中しました。

Q.さっきまで一緒にいた方が突っ込むのを見るのですよね…。特攻出撃の前は、どんなご様子だったのですか?                                                          

A.もう、放心状態です。本当は行きたくない。だけど国の為、と…。

海軍兵学校出身の士官が)「陛下のご命令」と言えばね、それだけの力を持ってるからね。佐官級の命令はね、天皇陛下のご命令と一緒。「死ぬかもしれない」と「100%死ぬ」は違うんですね。

特攻に行く人間は皆、腹をくくっている

Q.特攻隊の方は覚悟を決めて行くんですか?    

A.そう。行く時は皆、腹をくくっとる。

Q.何か若者にメッセージをお願いします。

                                                                                   

A.僕らの頃は死ぬ事が何でもなかったけど…。本土防衛と国を守る気持ちが大事でしょ。

皆さん、日本を愛して下さい。老兵の伝言として、若い方達にそう伝えて下さい。

2014年12月 聞き取り