横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

若者の薬物乱用なんぞは、幼児期の躾がしっかりしていれば防げる ①

若者による薬物乱用の防止を目指す際には、そもそも「なぜ薬物を乱用する若者がいるのか」という原因にまで踏み込まなければならない。 
 
薬物乱用という「結果」には、必ず「原因」がある。
元を正さないで、末だけ正そうとしてもダメ。
違法薬物に手を出す若者の中には、何かそういう事が、「不良っぽくてカッコいい」と考える幼いマインドが無いだろうか。
私はあると思う。
それはやはり家庭教育に帰着する。
三つ子の魂、百まで。   
 
「薬物乱用の防止」を目指すなら、何よりも「幼児期からの家庭でのしつけ」が大事。  
若者の薬物乱用は、これで9割が解決すると思う。  
そもそも、若者による薬物乱用や盛り場でのケンカ。過度の飲酒や喫煙。または放逸な性行動‥。  
若者によるこれらのその場しのぎの刹那的な行動は、「心の空虚さを埋める代償行為」ではないかと私は思う。
まともに育てられて情操も確立された人間は、そういった刹那的・快楽的な物事自体に、最初から全く興味を持たないものである。  
 
私の経験で言うと、上述の様に違法薬物に手を出す若者というのは、心に空虚感や孤独感を抱いている子が多かった気がする。 
 
「人とのつながりが無い」
「未来に希望や夢が無い」
「家にも社会にも居場所が無い」
「誰も自分を受け入れてくれない」
「自分で自分を拒否している」‥等々。   
 
揺れ動く思春期の多感な時期に誰にも受け入れてもらえずに、未来にも自分にも絶望して空虚感に溺れそうな時に、薬物の誘惑が忍び寄って来るのではないだろうか。  
そして、そこで心の救いを求めて薬物の誘惑に一瞬だけ気を許してしまった弱き若者を、単に悪者扱いして済むのだろうか。
その子の問題が解決するだろうか。 
 
そうではあるまい。 
だからこそそばにいる大人が、その子が薬物に走る前に普段から心のセーフティーネットとなって、その子の心のSOSに事前に気付いてあげなければいけない。  
子供の非行は即、「そばにいる大人」の責任である。