横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

DV男は大抵、幼児期に親の愛情を受けていない ☆ その源流は大東亜戦争にある

女房子供に暴力を振るうDV男というのは、実は彼自身も「幼少期に親の愛情を受けていない」という場合が多い。

凶暴なDV男自身も実は元々はかわいそうな被害者であり、しかし被害者が加害者になるという、やり切れない構図です。

私が見てきた中で、これは100%そうでした。

彼らは体は大人でも、中身は4歳児。しかも愛に飢えた4歳児のままなのです。

子供は残酷です。

己の愛情飢餓感から、弱い子をいじめる。

やられたその弱い子は、自分に歯向かって来ない、更にもっと弱い子をいじめる。  

その子はまた更にもっと弱い子をいじめ、最後までいった一番弱い子は、小動物や物に当たるという、まさに負のスパイラル。

これが「子供のいじめ」の実態であり、私は「いじめ」などというライトなものではなく「子供による犯罪」だと思っている。

大人になってのDV行動も根が一緒であり、 共に幼少期における愛情飢餓感に起因します。

だからある意味でDVというのは、自分を捨てた親への報復の代償行為と言えるかも知れない。

彼らには被害者が、自分を裏切った親や、裏切った全てのものに見えているのでしょう。

全く自分勝手な論理ではありますが。

つまり祖父母の代からの愛情のゆがみが、絨毯のシワ寄せとなってずっと続いて、最後に今のその男のDV行動に辿り着いたのです。   

このシワ寄せ発生の一番最初の源流は、私はあの戦争だと思っている。

私が見た限り、終戦前後に生まれ育った子供達つまり2023年時点で70代の人達は、幼児期に親の愛を受けられなかったという人が多い。   

幼児にとって大事なのは親、特に母親の24時間の全身全霊を挙げたスキンシップです。

しかし終戦前というのは、空襲が激化し本土決戦、一億玉砕が呼号されている時期。

一口に空襲と言っても、焼夷弾の熱は1400度。鉄が液状化する融解温度が約1500度ですから、人体ならどうなるか。しかも毎晩の様にそれが繰り返される。

母親自体も生きるか死ぬかの不安な極限状況で、その精神状態は、ダイレクトに胎児に悪影響を与えます。

また母乳にも、母親のその時の精神状態が反映されると思う。

そして、そんな精神状態で飲ませている母乳は毒乳ではなかったか。

もちろん、食べる物もない。

戦争が終わっても、やはり食べる物がない。

まして当時は兄弟がたくさんいますから、親も全ての子供達に、愛情や食べ物をギフト出来ない。その余裕がない。

しかし子供というのは、他の兄弟を無視してでも、親の愛情を自分だけで独り占めしたいもの。でも実際には、それは不可能。

ですので、終戦前後に幼少期を過ごした多くの子供達は、中身が愛情飢餓感が満たされていない幼児のまま、体だけが大人になって、子供を産んでいる。

だから自身の子供達を、正しく愛する事が出来ない。  

だって自分が愛されて育ってないわけだから、子供への愛し方なんかわかるわけありません。

そしてその子供達がまた親になっても、そのまた子供達を愛する事が出来ない。  

つまり同じ連鎖の繰り返しなわけです。  

私が大正世代の人にこの仕組みを話したら、「全くその通り」と言われました。   

終戦前後に生まれた子供達には、充分な愛情を注ぐ事が出来なかった。日本精神を教える余裕もなかった。

後になって、しまった! と思ったけど、もう遅かった」

との事でした。

つまり、幼児期に親の愛情を受けてないと、その因縁は親子三代、百年続くのです。

百年以上かも知れない。

では、愛情飢餓感が満たされないまま大人になった父親なり夫なりのその幼児性の為に、DVされ続けたその人はどうしたらいいか?  

それは、その因縁のシワ寄せを子や孫に行かせない為に、残念ですがその人でシワ寄せを食い止めるしかない。   

「自分は、父親(または夫)の幼児性の為に、人生や青春も台無しにされたんだ」

という悲しい事実を、受け入れるしかない。

 「泣いて泣いて、涙も出ない」という所まで泣き切って、涙と共に自身の人生を清算して、インナーチャイルドを成仏させるしかない。