教育勅語では「親を敬え…」と説かれていますが、この徳目を現代に求めるのは、ちょっと難しいと思います。
そもそも親子関係なんて各家庭によって違いますから、その内面に他人が踏み込む事は出来ません。
今は戦前と違って「ろくでもないバカ親・鬼畜親」は一杯います。親自体が子供なんです。
その起源はやはり敗戦にあります。
失礼な言い方ですが、終戦前後に生まれた世代には、日本精神が薄い人間が多い気がします。
彼らはまず母の胎内にいた時、戦争を挟んで母自身の精神状態が不安定でした。
当然、胎児の脳に影響を与えます。
尚且つ、生まれてきても食べるものがなく、そもそも母乳には母親の精神状態が反映されます。
そんな状態だから、幼児期に充分な愛を受ける事なく、尚且つ日本人としての大事な価値観も教わっていない人が多い。
要するに、いくつになっても子供なんです。
私は大正世代の方から聞いた事があります。
「終戦直後は食べる事に精一杯で、自分の子供達に十分な愛情や日本精神の継承を施す余裕がなかった。 後になって、しまった！と後悔した」
と。
そして、その世代の更にまた子供が、私達「団塊ジュニア世代」です（私は昭和47年生まれ）。
その親に日本精神が無いんですから、子である団塊ジュニア世代が日本精神が薄くなるのは当然です。
絨毯のシワ寄せと一緒です。
負のシワ寄せです。
その更に子供達が、今ちょうど思春期・青春期。 果たしてどうなる事でしょうか。
隔世遺伝で逆に先祖に立ち返って行くのか…。
ただひとつ言える事は、これからの日本は凶悪な少年犯罪が続出する可能性が高いという事です。
幼少期の「母性愛欠乏」こそが、凶悪な少年犯罪の温床ですから。
