横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

今こそ、伝えねば…旧軍人インタビュー⭐️陸軍士官学校の卒業生の方達②

 

左右のイデオロギー、関係なし

陸軍士官学校の最終期61期の方達と。

2017年頃の写真です。

皆さんお若い。90歳位ですね。

61期は、1927年(昭和2年)生まれの方達の期です。終戦時18〜19歳くらい。

実際の戦場に行く前に終戦になった世代です。

つまり…。

多感な時期に終戦になり、突然、価値観が180度反転した。

今までは、

「陛下の御盾として、国家の干城として死ぬ事は名誉な事だ」

と、子供の頃から教わってたのが、突然、

「そんな事はバカバカしい。民主主義万歳」

の世の中になったわけです。思春期に。

「もう二度と日本国家の言う事なんて信用しない」

と思った方も多いらしく、

自民党から社会党まで、右から左までいる」

のが61期の特徴らしいです。

憲法9条を守れ」活動をしている人も多く、それは実際に陸軍士官として戦場で戦った55期や56期の方達にはあまり見られない現象です。

もちろん、61期の同窓生として会う時は、左右のイデオロギーは関係なし。

ある61期の方が話していました。

「一度も左の思想に行った事がない人間は、まだ浅いんだ。ただ、左に行きっぱなしはダメだ」