横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

2023-09-05から1日間の記事一覧

戦後の日本は「お金」しか判断基準がなくなった

戦前は、天皇と国家に尽くす事が正義であり、だから軍人が一番尊敬された。 しかし、戦後にそういう価値観は一切なくなりました。 つまり、今はお金をたくさん稼ぐ事が正義であり、だからお金持ちが一番尊敬される。 戦前は士農工商の順に尊敬されていたのが…

ファミコンが、当時の子供達の感性を狂わせた

ある大正世代の方が、話していました。 戦争が終わっても、10年位は生きるのに精一杯だった。 だから、終戦前後に生まれた子達に、十分な愛情や日本精神をほどこす事が出来なかった。 後で「しまった!」と思ったけど、もう遅かった。 と…。 その、愛情や日…

ルサンチマン(怨念)と共産主義 ②

ルサンチマン(怨念)のやり方として、 「弱さを売りにして、被害者意識を全面に立てて、お金をねだる」 という話をしました。 被害者ぶった、後ろ向きな形の脅しをしてくるわけです。 非常にウェットな、陰湿なやり方です。 カラッとしていないから、私は嫌…

パレンバン空挺作戦を打ち消す「バレンタインデー」の洗脳

2月14日。 言うまでもなく、1942年。我が陸軍最精鋭の落下傘部隊による、パレンバン空挺作戦が行われた日です。 400人で降下して、1400人のオランダ・イギリス連合軍を相手に戦い、1日で打ち破った栄光に輝く戦捷記念日です。 片や、バレンタイン。 戦後、商…

「個人の生死なんか超越している」日本軍人の死生観

日本精神が無ければ、日本陸軍の本当の偉大さはわからない。 以下は、2020年夏。100歳を目前に亡くなった常盤盛晴 陸軍人大尉のお言葉です。 「個人の生死」なんか越えていなければ、軍人になれない。 「個人の生死」にこだわっているのは三次元の話。 戦場…

右翼と左翼は 同じコインの裏表 ⑤ 〜味方に殺される軍隊ならば〜

あの戦争を何と日本は、利敵行為を行う奴を指導者として戦ったのです。 陸軍将兵100万人がまともに戦う前に餓死・戦病死させられたというのは、明らかに指導者達の間違えた判断の犠牲です。 いや、やはり確信犯だと思います。 自国民に対するアウシュビッツ…

右翼と左翼は 同じコインの裏表 ④ 〜愛の裏切りは 回復出来ない傷を与える〜

終戦時の海軍大臣 米内光政は、総理大臣の在任中に満蒙開拓団を募り、日本人を何万人も満州に送り出しました。 そしてその数年後の昭和20年8月、ソ連軍が攻めて来て、日本人婦女子に虐殺・暴行を繰り広げました。 しかし米内は、満州に開拓団として自分で送…

ルサンチマン(怨念)と共産主義

バブル世代というのは、生まれた時に高度成長、青春時代がバブル…。 だから、若い頃から頭にお金という麻薬を打ち込まれた方、たくさんいると思います。 その方達も被害者です。 この世代の親や祖父母は戦争世代だから、子や孫に苦労はさせたくないと思って…

大正デモクラシーの弊害 ②

複雑な実社会や経済のあり方を「人間の頭で考えた理論」で測ろうとするのが、大正デモクラシー(大正共産主義)の流れを汲むインテリです。 しかし、コップの水で地球の海水の量は計れないのと同じで、人間程度の浅知恵で、社会や自然の全てを汲み取れるわけ…

大正デモクラシーの弊害 ①

大正デモクラシー(大正共産主義)の流れを汲む戦後の赤いメディアやインテリ達は、保守的なGHQ(G2)よりも何十倍も害毒を垂れ流して来ました。 大正デモクラシーのインテリ達は、西洋の価値観で日本を見ている為か、日本の民百姓と解離している。 しかし、日…

戦後の日本は、赤い共産主義思想が世を覆っている ②

戦後の日本のTVやメディアが、親日だった事はありません。 我々の若い頃、みなアメリカ崇拝だったのは、実は「赤い共産主義思想のせい」なのです。 日本共産党とソ連共産党がケンカ別れしたから「ソ連崇拝」にならなかっただけです。 つまり、長く我々がメデ…

兵法で戦っていれば、大東亜戦争に負けなかった

日本の兵法の本質は「引く力」です。 硫黄島もベトコンも、兵法の「引く力」で戦いました(ちなみに、フランスを撃退したベトミンは日本陸軍の弟子です)。 日本の武道たる柔術も「引く力」です。 逆に、極真空手は「押す力」です。 大男や力人が「相手が倒…

真珠湾攻撃を計画した連合艦隊司令部の愚かさ①

日露戦争の時は、明治維新の生き残りの武士達が戦争を指導しました。 だから勝負のカン所がいい。 戦争を始める前に、ケツ決めをしてから戦争を始めました。 勝負は始める前に、ケツまでの段取りや準備を、最初に全て終わらせておく。 だから、勝負が始まっ…

私の中での、日独伊三国同盟の位置付け

大東亜戦争は、 「三国同盟を結んだから負けた」 のではなく、 「山本五十六が三国同盟に協力しないから負けた」 のだと思います。 三国同盟を結んだなら、結んだなりに勝つ方法はあったのです。 そして私の中でドイツとの同盟は、全体主義との結合ではなく…

戦後の日本は、赤い共産主義思想が世を覆っている ①

戦後の赤い教育を受けた「大東亜戦争に関する知識が全く無い人間」が、「山本五十六」という名を口にする時の畏敬の念を込めた言いぐさが、私は中学時代から大嫌いでした。 逆に日本陸軍に対する、邪悪な異教徒に向ける様な、或いは殺人犯に向ける様な、侮蔑…

最高の勝機を自ら捨てた連合艦隊司令部

連合艦隊が、政府が決めた国策に正しく従ってインド洋を制圧し、日独で中東の油田地帯を抑えていたら(それは充分に可能だった)、枢軸側に石油が供給される。 何せ英領クウェートには、当時 世界最大規模のブルガン油田がある。 友邦ドイツは、石油が欲しい…

真珠湾攻撃を計画した連合艦隊司令部の愚かさ ②

真珠湾の水深は浅いのです。12メートルしかない。海の底に軍艦を着底させても、すぐに引き上げてしまうのです。 事実、そうなりました。 …山本五十六は、何の為に計画したのでしょうか。 この質問に、 「アメリカに参戦の口実を与える為」 と答えるのは、荒…

海軍上層部の大罪 23

何か自然災害かの様な「終戦」という表現は、「敗戦責任のごまかし」に直結します。 武士道精神のある指揮官は隅に追いやられ、処世術に長けた官僚的おりこうさんのみが幅をきかせて指導した大東亜戦争。 官僚というのは、「これほどごまかしを考えている仕…