横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

最高の勝機を自ら捨てた連合艦隊司令部

連合艦隊が、政府が決めた国策に正しく従ってインド洋を制圧し、日独で中東の油田地帯を抑えていたら(それは充分に可能だった)、枢軸側に石油が供給される。    

何せ英領クウェートには、当時 世界最大規模のブルガン油田がある。
友邦ドイツは、石油が欲しいから遠回りしてウクライナ作戦やコーカサス作戦を実行したのです。 
 
だから日独で中東を押さえたら、第二次世界大戦の天王山である1942年中盤からのスターリングラード攻防戦に間に合ったハズ。  
 
また、石油が欲しいなら、身近に北樺太のオハ油田かシベリアのヤクート油田がある。
 
何もわざわざ日付変更線を越えて、真珠湾攻撃をやってアメリカと全面戦争する必要はなかったわけです。
 
そんな事をしないで、連合艦隊が定石通りインド洋と中東を制圧すれば日独勝利、というのは、イギリスのチャーチル首相もスイムソン陸軍長官も認めている事。
 
ガダルカナル島に米軍が上陸したのは、日本海軍にインド洋進出をさせない為の陽動作戦。
日本はまんまとワナにかかり、インド洋から遠く離れた南太平洋方面に引きつける事に成功した。
 
と、アメリカのマーシャル将軍は述べています。
日本海軍は、日独勝利の唯一の方策を、自ら放棄したのです。
悲憤慷慨、痛恨の涙を禁じ得ない。