横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

2023-06-12から1日間の記事一覧

海軍大学校のゆがんだ教育 ③ 密室の終身雇用

「日本海軍は情報を軽視して、情報なしで戦争をした」 軍令部情報部アメリカ課 実松譲 海軍大佐。 ここにも、海軍上層部のエリート官僚の「思考の偏り」がある。 連合艦隊 参謀長を勤めた福留繁 海軍中将も、最後まで艦隊決戦の思想が抜けなかった。 レイテ…

海軍大学校のゆがんだ教育 ②

「海軍大学校とは、教官の言う通りに答案を書いたら出世する世界」 これは、己は絶対に行かないクセに、特攻の制度化と出撃を担当した軍令部 第一部長(作戦部長)中沢佑 海軍少将がいみじくも自分で言っている言葉です。 つまり「考える教育」ではなく「暗…

山本五十六は、麻原彰晃と同じタイプの人間か

「真珠湾攻撃に反対の者は即刻、辞表を出せ」 これが山本五十六の弁ですが、どこが「自由にモノを言える雰囲気」だ。 山本五十六は、麻原みたいな奴だったのでしょうか。私はそうだと思う。 民主主義の国アメリカで、国民の9割以上が「外国と戦いたくない」…

海軍大学校のゆがんだ教育 ① 軍服を着たお役人

自分は絶対に行かないクセに、特攻の制度化と出撃を担当した軍令部第一部長(作戦部長)中沢佑 海軍少将は、自身も学んだ海軍大学校を「戦術の勉強ばかりで全体観がない」と、自分で述べています。 局地戦ばかりで大局を見られないのは、受験エリートの性だ…

大日本帝国を滅ぼした山本五十六 ⑦ バカな大将 敵より怖い

「山本五十六英雄論」を説く人間は、250万人の戦没者を冒涜している 世界一立派な兵隊が、世界一無責任かつデタラメな指導者に率いられた悲劇。 大東亜戦争における陸海軍将兵の悲劇の構図は、この一語に尽きる。 中国大陸は陸軍の担当地域。 中国大陸で陸軍…

「戦後の日本が平和国家だ」なんて、大ウソ

戦後の日本は出発点から、ウソにウソを重ねて、ごまかしにごまかしを重ねて、問題の先送りを何十年も繰り返してここまで来ました。 そのシワ寄せがいま来ているのです。 ですから「出口がない」と言われる今の不況も、対処療法では無理だと思います。 だいた…

ダメ男に尽くしたら、その女性の人生が破滅する

今の日本は、性の道徳が乱れている。 健全な男女観が消滅しつつある。 ただこれは(私を含めて)男側がだらしない事が原因なのかも知れません。 私が出会った幾多の、かつての旧日本軍人達…。 「この人の為なら、命もいらない」 「どこまでもついて行きたい…

今の日本に必要な事は、健全な男女観や家庭観を取り戻す事 ①

今の日本に必要なのは、(男女ともに)性の倫理感を取り戻し、男女観を健全化して貞操観念や母性愛、健全な家庭を回復する事です。 昭和、特に昭和50年代までは、まだかろうじて残っていた「男らしさ」「女らしさ」を取り戻す事です。 これらを壊す事が日本…

ディズニーの世界観と日本神話は 親和性が高い

前述の様に、ディズニーランドのテイストは、北欧神話やグリム童話といった「キリスト以前の多神教的な世界観」であり、つまりこれは多神教的な日本神話そのもの。 空飛ぶ妖精や森の魔法使いが出て来るのも、ファンタジー的な日本神話と親和性が高い。 自然…

大正デモクラシーにのみ 責任を押しつけられない

私は、明治の文明開化こそ西洋崇拝の出発点であり、鹿鳴館マインド、近代啓蒙思想、大正デモクラシーはその延長線上にある。 と述べて来ました。 大正デモクラシーとは「大正共産主義」の事であり、もちろんそれに類する白樺派も私は嫌悪していました。 しか…

「女性」を「喜ばせる」と書いて「嬉しい」

「嬉しい」という漢字。 「女」を「喜」ばせる、と書いて「嬉しい」。人偏でも、男偏でもなく、女偏。 男性のDNAには「女を喜ばせる事は、うれしい事だ」と、刻まれているのだと思います。

偉大な海軍軍人 有馬正文 中将

幕末から明治にかけての侠客で「海道一の大親分」と呼ばれた、清水次郎長の名言。 ある人が次郎長に聞きました。 「あなたは子分衆から実に慕われているが、あなたの為に命を懸けてくれる子分が、一体何人いるのか」 次郎長いわく、 「私の為に命を懸けてく…

氾濫する芸能人の裸の写真は 道徳破壊の為の敵の軍事戦略 ①

マスコミに氾濫する、女性芸能人の裸の写真。それ自体が反日行為です。 ああいったものは、幼くしてそれを見た少女の心を、取り返しがつかないレベルで破壊する凶器であり、地獄への片道切符です。 「性の解放こそ進歩」も大きな誤解であり、進歩ではなく「…

戦後の若者が 国に尽くせない理由 ①

陸海軍問わず、国家を信じ、上官を信じ、戦死した将兵は、まさか身内(海軍上層部)に裏切られるなんて思ってなかった。 しかし海軍上層部は、自分達の個人的な名誉を守る事を、日本国家全体の利益に優先させた。 彼らにとっては「最大の敗戦責任者 山本五十…

今の日本は、西洋の思想的植民地

日本人は明治の文明開化で、自ら刀や着物を捨てました。 明治以降、日本の土俗性を「遅れている」「野蛮」と見下し、西洋に憧れてその上っ面の真似をする事を進歩の証と考えるのが、文明開化以降の思想です。 鹿鳴館などというのは、まさに西洋崇拝の象徴。 …

日本が大東亜戦争に勝てた唯一の方法

以下の見通しは、開戦前に決定した日本政府の公的な国家戦略です。 自由経済のアメリカは、立ち上がったら強いけど、立ち上がるまでには時間がかかる。 逆に統制経済の日本は、短期集中が出来る。 だから、短期集中でまずはイギリス脱落に集中する。 大東亜…

「山本五十六 英雄論」ほど 戦没者を冒涜するものはない

確か日本軍は、大東亜戦争でイギリス軍に、11勝2負けくらいです。 イギリスは、日本陸軍に早々と占領されたシンガポールも香港も、最後まで取り返せませんでした。 国力が違うというのは静的な数字であって、動的な数字ではありません。戦争とは立体です。 …

海軍上層部の大罪 ⑦

1930年のロンドン海軍軍縮会議においてアメリカ・イギリスは、イタリア・フランスを除外してでも日本を優先し、日英米で提携してソ連を追い込む主旨でした。 にも関わらず、「英米は日本を抑圧している」と、統帥権干犯を掲げて反英米を叫んだのは海軍軍令部…