横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

「山本五十六 英雄論」ほど 戦没者を冒涜するものはない

確か日本軍は、大東亜戦争でイギリス軍に、11勝2負けくらいです。

イギリスは、日本陸軍に早々と占領されたシンガポールも香港も、最後まで取り返せませんでした。

国力が違うというのは静的な数字であって、動的な数字ではありません。戦争とは立体です。

そもそも山本五十六は、戦の勝敗が、まさか「物量の差で決まる」とでも思っていたのか?

ベトナム戦争は?

アフガン戦争は?

イラク戦争は?

弱小の有色人種国家を相手にしたこれらの戦いで、超大国アメリカもソ連も、完全制圧なんか出来ませんでした。

硫黄島は3500倍の火力の差がありながら、アメリカの損害の方が大きかった。

この、アメリカが最後まで恐れていた日本陸軍を悪者にするのは、アメリカにとって都合がいい論理。  

そこに、勝者アメリカと日本海軍上層部の生き残り達の、奇妙な共犯関係がある。

山本五十六 英雄論」と「日本陸軍 悪玉論」はワンセットで、戦後レジュームの利得者(反日勢力)にとって、都合の悪い論理なのです。

しかしこういった間違えた歴史観を糺さなければ、「海軍上層部の裏決り・不作為」によって戦わずして亡くなった陸軍将兵100万人の御霊は浮かばれない。