横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

敗戦責任の追及こそ 興国の大業 ③

世界最強の日本海軍が、ほんの一部の無能な指導者達に率いられたという悲劇

上に立てば立つほど責任が重くなるアメリカ。上に立てば立つほど無責任になる日本。

大東亜戦争最大の敗戦責任者である山本五十六(の敗戦責任)を糾弾しない保守というのは、実はその人間自身も売国マインドがあるからではないのか。

戦中戦後に陸軍がスケープゴートされた事で、真に責任を負うべき海軍上層部の「開戦責任」「敗戦責任」が免責された。

彼ら海軍上層部は、山本五十六を英雄に持ち上げる事が自己の保身や隠蔽になるという事を知っていた。

しかしそれは日本の国益を大きく損ねるもの。

だからこそ、それに続いて戦後に山本五十六を英雄視する人間というのは、国家壊滅の事後従犯と言える。

そもそも、「陸軍悪玉論」等という価値観が、どれだけ国家への反逆か。

苦しみながらこの世を去られた幾十万、幾百万の陸軍の戦没者の御霊に、何と申し開きするのでしょうか。

無能な指導者と、命懸けで戦って亡くなった将兵は、分けて考えるべき。

それを一緒に扱う中途半端な善意と言うか、1ミリの黙過、見逃しが、後に10メートルの瑕疵になるという事が、わからないのでしょうか。