「山本五十六こそ、海軍堕落の象徴」
山本五十六を賛美するなんて、彼の為に犠牲にされた幾百万の陸軍将兵への、徹底的な侮蔑なくしては出来ない事です。
彼が、国策であり日本が勝てる唯一の作戦であるインド洋制圧を捨て南太平洋に深入りして、補給も続かないアウェイで戦わせて、最終的には(五十六死後も含めて)百数十万人の陸海将兵が、まともに敵と戦う事すら出来ずに戦死したのです。
後世へ 禍根を残す ミッドウェー
10倍の戦力で出て行って逆に10倍の死者を出し、かつ、追悼慰霊祭も敗北責任の追及や処罰も一切行わずに「勝った」「勝った」とウソの戦果発表。
「敗北を見てしまった」生き残りの将兵は隔離され、或いは最前線に飛ばされ…。
こうして万余の海軍将兵が、山本五十六や南雲といった数人の面子の為に犠牲になっている。
階級ピラミッドの旧軍は、通常の官僚組織以上に、上司の権威が絶対だった。
しかし、戦後になっても彼らの敗戦責任を問わないというのは、戦没英霊への愚弄である。