横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

海軍上層部の大罪 14

日本国に絶大な損害を与えた山本五十六

「インド洋に行け」という国家の方針に真っ向から背き、山本五十六下剋上的に強引に進めて大敗した1942年6月のミッドウェー海戦は、国家戦略を取り返しがつかないほどに破壊しました。

誰が考えてもわかる事を「過去の出来事を後知恵で批判するな」と言われても困ります。

そんな事を言う人は、ミッドウェーの3000名の戦没者に、何と申し開きするのか。

山本五十六に「陛下の名代」の自覚は無いのか

山本五十六は出撃直前に愛人を呉の旅館に呼び寄せて数日お泊まりして、その後に下ネタ全開のエロチックなラブレターまで書いています。

そもそも山本五十六は、真珠湾攻撃もそうですが「国益より己のメンツ」を重視していたとしか思えない。

「勝つ為の戦い」ではなく「勲章の為の戦い」をしていた様にしか見えない。

また、ミッドウェー海戦に際しても海軍は、この期に及んで、まだ試験の成績と役所の序列だけで、能力と関係ない人事が行われていました。

この海軍のお役所体質、隠蔽体質は最後まで続きます。

こういう山本五十六を賞賛する書物は、反日的な書籍と甲乙つけがたい。

また、1944年10月のレイテ沖海戦

栗田司令長官が敵前逃亡してしまったので、私はこれ、最初からやらない方が良かったとすら思っています。

しかし栗田司令長官は、敵前逃亡という、当時の海軍刑法で死刑に相当する「犯罪」を犯しておきながら、全くお咎めなし。反省してる気配すらない。

なぜ、罪に問われなかったか。

それは、山本五十六以降、指導者達の「犯罪」は訴追されないという不文律が、海軍の「伝統」化していたからだと思います。