根っからのギャンブラー 山本五十六は、自身がやりたくて仕方がなかったギャンブリングな真珠湾攻撃の後にアメリカと全面戦争になった時、部下として一番犠牲が出るであろう末端の兵士達に想いを馳せたのか。
軍隊は、戦争させない為の手段でもあるのに、軍隊自体が「戦争だ」と言い出した山本五十六
前も言いましたが、南雲艦隊が真珠湾に向けて出港を終えた後にハルノートが来たんです。「真珠湾攻撃」と「ハルノート」は、何の関係もないんです。
「華々しい真珠湾攻撃をやりたい」という山本五十六以下の連合艦隊の意思、海軍の中堅幕僚以上の意思を、「国家の意思」にネジ込んだのが、真珠湾攻撃・対米開戦の実相です。
軍備とは抑止力です。
本当に戦争を避けたいなら、極秘裏に建設してその時にはほぼ完成していた世界最大最強の戦艦『大和』を、マスコミを呼んで公開すれば良かったんです。
大艦巨砲主義全盛のあの時なら、それだけで、大不況に苦しんでいたアメリカがわざわざ太平洋を渡って日本に攻めて来る事はありません。
陸軍の戦没者100万人は、アメリカではなく、信じていた自分達の指導者の過ちや裏切りの犠牲者
大東亜戦争戦没者300万人のうち、陸軍だけで100万が餓死・戦病死。
敵とちゃんと戦えて亡くなった方達というのは、1割いるかいないかだと思います。
山本五十六賛美は、日本陸軍大量殺戮を逆立ち的に是認する事
この莫大な、かつ異常な死者数は、中国大陸を担当していた陸軍ではなく、日露戦争の終結以降約40年間、太平洋方面の戦略を担当していた海軍上層部の間違えた戦争指導の犠牲者である事は、明白です。
国家の戦略に背いて、山本五十六がインド洋制圧を捨てて、陸軍がこれまで全く想定していなかった南太平洋の奥地のジャングルの島々に派兵を要請して陸軍将兵を広範囲に分布させてしまった結果です。
明治健軍以来、帝国陸軍が不動の第一正面としてきたのは、ロシア・ソ連軍。
日本から遠く離れた南太平洋のジャングルでの対米戦など、本来の日本国防とは無縁の話です。そんな所に送られても、即応出来ません。
嫌がる陸軍を、それでも無理矢理に南太平洋に送って、しかし武器弾薬を送らず、100万人単位で餓死・戦病死が続出。
という結果になったのです。
山本五十六の「戦勝への努力不足」
山本五十六は、自ら戦端を開いておきながら、死んだ時以外は一度も前線に来ないで後ろに引っ込み、ミッドウェー海戦の直前には愛人を呼んで数日間も不倫お泊まりデートをして、ガダルカナルの戦いを彼が始めてからは陸軍の飢餓を尻目に自分は南国パラダイスのトラック島で高級料理に毎日舌鼓を打ち…。
明確に「戦勝への努力不足」です。
特攻隊もそうですが、理数系のお受験エリート官僚である海軍上層部の「若者大量殺戮」の思想は、増加する死者数を穀物の生産高の様にしか見ないソビエトの共産主義と同じだと思います。
要するに人命軽視のマインドです。
これは仮説ですが、受験勉強って、やればやるほどメンタルが共産主義になるのでしょうか。