横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

海軍上層部の大罪 18

そもそも、国家躍進の原動力は、その国独自の世界観や価値観に回帰する事によってのみ可能です。

日本なら、大和魂や武士道精神です。

しかし、海軍のエリート官僚達が海軍大学校で学んだ西洋直輸入の学問や思想は、大和魂や武士道精神といった日本の土壌に根付いていないのです。

彼らが教室で学んできた、日本の土俗性と馴染まない西洋的な合理主義や近代啓蒙思想では、日本を守れません。

もちろん、文明開化の思想でも、鹿鳴館の発想でも、同じ事です。

つまり彼らは日本古来の武士道的な兵法ではなく、西洋から直輸入した西洋の軍事学や近代合理主義の頭で、大東亜戦争を指揮したのです。

「日本の悲劇は、西ヨーロッパがその歩んで来た近代合理主義に対して根本的な疑いを持ち始めた時に、その真似を始めた事である」

ある西洋知識人の言葉です