横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

三島由紀夫 先生の言葉 ⑥ 軍国主義と武士道の違い

アメリカ人にとって拳銃とは、そこに己の全存在・全生命をかけて戦う魂の拠り所。日本人にとってそれは日本刀。 

しかし、使えない武器は武器ではない。

この精神を無くしたら、自衛隊は単なる技術者集団・静かで綺麗な官僚機構になる。

大企業の実験室にいる技術者と変わらなくなる。 

旧軍でも、武士道精神のある指揮官は隅に追いやられ、処世術に長けた官僚的なおりこうさんのみ、幅をきかせた。

日本の「軍国主義」とは官僚が陥ったもので、軍国主義と武士道は違うんだ。 

日本の軍国主義というのは、明治の文明開化以来の西洋崇拝的な近代化と同じ次元なんだ。 

しかし、本来の武士道とはそういうものではないんだ。本来の武士の魂には、軍国主義なんかないんだ。

軍国主義なんてのは、西洋由来のものなんだ。我々は明治開国以来、西洋のいいものだけを取り入れたわけではないんだ。善悪両方受け入れてしまったんだ。

…しびれますね。一言一言が、魂の叫び声。大和魂のほとばしりです。