人の悪口を言うたらいけん
インタビューの最後に、天野先生に長生きの秘訣をお聞きしました。
…人間いうもんは、神様じゃないけん。弱点もあれば、いい所も悪い所もある。 だから、人の悪口を言うたらいけんのじゃ。
「あの人いやよ」言うてね、悪口は絶対言うたらあかん。
(他人の)悪口を言うたら、必ず自分もまたどこかで、誰かに言われる事になる。
他人の悪い所を見たら、その人の事を悪く言うんじゃなく反面教師にして「じゃあ自分はこういう事は止めよう」と思えばいいんじゃ。
悪く言う必要ない。
だから悪口を言うなら、褒めて…。
いい所だけ見つけて、いいように、いいように、じゃね。
(他人を)褒めてあげたら、自分も又どこかで褒められる。因果応報。
和気藹々でね、皆さんと。
それとね、もうひとつ。
何をやるにしても、自分より上の者とお付き合いをしないと、自分が伸びんのよ。
囲碁でも将棋でも、自分より上の者とやったら、伸びて行く。
120歳まで生きる
ワシ、よく講演会に行くんじゃが、どんな講演会かと言うと…。
(テーマは)「健康で長生きする」「人様に迷惑をかけん様に長生きする」
それにはどうするか。
人は「食」によって変わるんじゃ。薬どころじゃない。
栗は膵臓炎の予防。鉄分は野菜の8倍。
だから栗はドンドン食べなあかんのよ。それでワシ、体にいい事を全部冊子に書いた。
それと人間はね。120歳までは生きられるようになってると思うんよ。
じゃが、睡眠不足と暴飲暴食は地獄行き。
早く死ぬの方向へ、自分の体を自分で自滅させよる。人は自ら死んだらダメなんよ。
生まれたという原因があったら、必ず死ななあかんのよ。そういう因果の中に生まれてる。
100歳は目標にしとかないかん。 通過点。
120歳がワシの目標。
せっかくこの世に生まれたらね。人間は自分で死んだらダメなんじゃ。
2018年12月 聞き取り
…地獄の戦場を生き抜いてきた天野先生のお一言一言は、本当にどれも重く、深いものでした。
私も天野先生から教わった事を腑に落として、日々を大事に生きて行こうと思います。
仰せの通り、何とか天野先生も100歳を超えて120歳まで長生きしていただきたい。
強くそう願いました。
右が天野環 先生