横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

大日本帝国を滅ぼした山本五十六 13

真実は、タブーとされているものにメスを入れないと、見えて来ません。
 
山本五十六とは、自分を180度逆に見せる天才だと思います。
 
しかし、国家滅亡の引き金を引いたのが、その山本五十六です。
山本五十六がやりたくてやりたくて仕方なかった真珠湾攻撃は、アメリカという寝た子を起こし、日本を壊滅させる為の破壊工作だったとしか思えない。
 
ハーバード大学の先輩後輩であり、海軍つながりのルーズベルト大統領と山本五十六は、障害者同士でお互いに親近感があったと見るのは、いささか暴論でしょうか。
 
そもそも軍隊というのは戦争をさせない為の手段なのに、連合艦隊を率いる山本五十六が、つまり軍隊自体が、「戦争だ」と言い出して海軍内で既成事実を積み上げて真珠湾攻撃を強行しました。
 
ハルノートが届いた時には、南雲艦隊は真珠湾に向けて既に単冠湾に出港していましたから。
 
連合艦隊における絶対君主と化した山本五十六による、完全なる「艦隊の私物化」です。
共産官僚制は「富の分配」ではなく「権力の分配」ですが、連合艦隊も同じだったという事でしょう。
 
しかし、軍人が政治に口を挟んで勝手に戦争を始めるなど、もっての他です。
 
何より、巷間言われる様な「日独伊三国同盟が対米戦に結び付いた」は正しくなく、決定的だったのは仏印進駐です。
日独伊三国同盟→対米戦というのは、山本五十六の詭弁です。
ドイツと同盟を結んだからと言ってそれだけで、非戦を掲げていたアメリカの青年達が、太平洋を渡って命懸けで日本と戦う事はありません。
元々、アメリカ•イギリス•オランダは、議会政治 政党政治という価値観を共有すべき資本主義の国々です。
本来は、日本が戦争までする理由が全くない。
 
要は、博打が大好きの山本五十六が、真珠湾攻撃という史上最大規模の華々しい大博打をやりたかっただけだと思います。
 
子孫に継ぐべき国家の運勢を、己の博打癖や功名心の為に棄損したわけです。
 
その後が、ミッドウェーの大敗。
これに関しては、「対米講和の為にミッドウェーで日本海軍を大敗北させて、真珠湾攻撃をツーペイにしよう」という事前の裏取引きが、イギリスを通じて山本五十六に持ち込まれたのではないかと、私はうがった見方をした事があります。
 
要は「イギリスによるだまし」ですが、チャーチルならそれくらいの事はすると思います。
 
真珠湾攻撃といい、どうも山本五十六の背後には、駐イギリス大使であった吉田茂を通じたイギリスの諜報機関MI6の影が揺曳している気がする。
 
当時のイギリスの諜報力は世界でもトップクラス。アメリカなどは問題ではありませんでしたから。