横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

日本本土には上陸できなかった米軍

アメリカは、やっとの思いで日本を倒して超大国になれた

 

「日本は、核を落とされて負けた」と、よく言われますが、逆に言うとアメリカは、核を使わないと勝てなかった。
アメリカは超大国」という、今日の基準で考えてはいけない。
日清日露と戦って来た日本と違って、アメリカは大東亜戦争までは、外国と大きな戦争して来てないのです。
開戦前のアメリカは、潜在能力ほど莫大だったが顕在能力はそれほどでもなく、戦争準備も整っておらず、手がつけられないくらい強くなったのは戦争中盤以降です。
 
日本本土には上陸できなかったアメリカ軍
 
銃一つとっても、日本の三八式歩兵銃はボルトアクションだから連発出来ませんが、米軍のM1ガーランドは半自動小銃だから連発可能。
 
アッツ島で2400人の日本陸軍を負かすのに、アメリカ軍は11000の陸軍将兵と、戦艦3隻、巡洋艦6隻、護衛空母1隻、駆逐艦19隻からなる攻略部隊を必要としましたが、これだけの圧倒的な戦力差がありなが、兵員の損害はそんなに大差がない。
 
ニューギニアでも1対250。
それでも日本陸軍は、血の一滴まで捧げて戦い抜きました。
硫黄島の戦いでは、2万人の日本軍が、米軍に3万人近い損害を与えました。
 
沖縄戦での米軍の損害は5万人以上。
 
硫黄島の戦いが終結したその日に沖縄戦が始まって、米軍は6日後には沖縄本島に上陸していますが、沖縄戦終結後、2ヶ月近く米軍は日本本土には上陸できなかったのです。
 
硫黄島、2万人でもそれだけの損害を与えたのに、日本本土には命を捨てた1億人が待ち構えているわけです。
更に中国大陸には支那派遣軍105万人の日本陸軍
米軍が、どれだけ日本を恐れていたか、がわかると思います。