横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

右翼と左翼は 同じコインの裏表 ① 〜反対物は一致する〜

映画『眠れぬ森の美女』の魔女マレフィセントは、最初から悪なのではなく、信じ切っていた人に裏切られて、悪になりました。

夫婦でも国家でも、愛の裏切りは回復出来ない傷を、相手に与えます。

だから「日本が憎い」という事は「同じエネルギーで愛していた」と言えるかも知れません。

そして…。

保守派から「反日左翼」等とレッテル貼りされている方達のマインドは、これに似ているのではないか、と思います。

戦後に猖獗を極めた「左翼運動」は、戦時中、信じ切って、尽くし切っていた「国家」に、戦後は侵略者、無駄死に呼ばわりされて、裏切られた結果だと思います。

陰極まれば、陽に転じ

陽極まれば、陰に転ず

国の命令で戦って亡くなった兵隊さん100万人のご遺骨は国家に見捨てられ、80年近く経っても未だに現地に放置されたまま。

全ての収容は、不可能でしょう。

挙げ句、侵略者呼ばわりでは、もう誰も「国の為に命を捧げて戦おう」とは、思えないです。

また、そんな国なら、命を捧げてはいけない。

「我が子を戦場に送るな」という社民党共産党の主張に、理があります。

真反対の意見を取り入れてこそ

思想的強度が増す

寒さも極限まで行くと熱を帯び、低温やけどになる様に、とにかく物事は、極限まで行くと逆方向に反転します。

右の右は左。

左の左は右。

右翼の極限は左翼。

左翼の極限は右翼。

反対物は一致して、メビウスの輪の様に入れ替わります。

鏡の前で右手を上げれば、鏡の中の自分は左手を上げています。

ただ、反対物は「そのままイコール」ではないので、わかりづらいだけです。

だいたい私は、「右翼」「左翼」というカテゴライズ自体、国の上層部が国民を分断する為の仕掛け、レッテル貼りだと思っています。

幕末期、薩摩と長州が争って一番得をするのは徳川幕府です。

逆に、薩摩と長州に手を組まれたら一番困るのも、徳川幕府です。

それと同じ構図です。