横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

「右翼」と「左翼」で争わせるのは 為政者による分断作戦

タイトルの通りです。

私は、本当に国を滅ぼすのは「左翼」ではなく「官僚」だと思っています。

戦う相手を間違えてはいけない。

私は、祖国に憎悪を燃やす「反日左翼」は、戦後社会における鬼子だと思っている。

愛の裏切りというのは、回復出来ない傷を相手に与える。

「日本が憎い」

という事は、

「同じエネルギーで愛していた」

とも言えるかも知れない。

ですから、表面的な言動だけで「反日左翼だ」と糾弾するのではなく、言動の底にある深い心理まで探らないといけない。

「左翼による悪影響」など、国益を損ねる官僚達のマイナスの破壊力に比べたら、児戯にも等しい

かつて、世界を圧倒した日本経済。

その絶頂期に、わざわざバブルを潰してしまったのは大蔵官僚達です。

経済のプロの彼らが、経済を何もわかっていなかった。

同じく、世界最強の日本海連合艦隊を自滅させたのは、海軍大学校で最高レベルの戦術を教室で学んできた海軍の官僚達です。

戦争のプロの彼ろが、戦争を何もわかっていなかった。

しかし一般国民は、受験競争を勝ち抜いたエリート官僚達は、優秀で実戦にも強いと誤解している。

10倍の戦力で出撃して、逆に10倍の死者を出したミッドウェー海戦

その死者3000人は、山本五十六南雲忠一といった海軍大学校で学んだ「エリート官僚」によって殺された様なものです。

違うと言うなら、論理的に反論して欲しい。3000名の戦死者において、彼らの敗戦責任は明確である。

彼らはもちろん、その3000名の戦死者達の追悼式など全くやらず、生存者を施設に隔離したり、口封じで最前線に送って死なせたり…。

ミッドウェーの敗北自体、政府にも陸軍にも国民にも隠して「勝利した」とウソの宣伝。

全て「自分達のメンツの為」の為だけの隠蔽工作です。

また、繰り返しになりますが、大東亜戦争において海軍上層部のエリート官僚達は、国家の方針に背いて、補給も続かない南太平洋の島々に100万人以上の陸軍将兵を撒き散らすかの様に送り込み、武器弾薬・食料を送らず、つまり二階に上げてハシゴを外し、100万人を餓死・戦病死させました。

そのご遺骨はほとんど、今もその土地に眠ったまま。

ご遺骨収容は、もう半永久的に不可能でしょう。

また大本営海軍部は、負けているのに「勝ってる」「勝ってる」と政府にも国民にもウソをつき続き、それが結果的に国家の基本戦略を根底から崩す事になりました。

海軍による戦況のウソ報告も、戦果のウソ発表も、敗北の隠蔽も「国家の大義の為」でも何でもなく、全て「自分達のメンツの為」です。

海軍のエリート将官の誰一人として、それらの責任を取っていません。

国家を守る軍人も、戦場から遠く離れた後方では、保身が優先するという事でしょう。

挙げ句、戦後には、日本の戦没者を日本政府自ら「侵略者」呼ばわり。

政治家は官僚達が作った作文を読んでるだけでしょうから、要はここでも官僚です。

エリート官僚達が支配する我が国では、諸外国と違って、国の命令で戦って戦死しても、その死に報いてくれないのです。

これでは、

「我が子を戦場に送るな」

という旧社会党共産党の言い分に理がある。また送ってはいけない。そんな国なら。

戦後、軍人恩給や、死亡遺族への金銭的補償というのはそれなりにありましたが、それだってバランスが取れているとは言い難い。

そもそも軍人は「お金の為」ではなく「名誉の為」に戦ったのです。

(※ですから、余談ですが「職業軍人」という戦後の造語は間違いです。商売ではありませんので)

国の為に戦った方達の誠意を踏み躙って省みないのが、我が国の指導者層。

しかし、国の為に戦った末端の一兵、名もなき末端の一婦女子に思いを馳せなければ、国は滅びます。

とにかく、これほどまでに官僚達というのは、自分達のメンツを守る為なら、国家を滅ぼしても、国民を何百万人死なせても、隠蔽と責任逃れしかしない集団なのです。

海軍とは言え、官僚組織。

官僚組織で出世する為には、武士道精神はむしろ邪魔

(陸軍のエリート官僚にも国益を損ねた人間はおりますが、その規模において、海軍のエリート官僚の比ではありません) 

「海軍のエリート官僚のせい」で、一体、何百万人の国民が死んだのでしょう。

一方、「左翼のせい」で、何人の国民が死んだのでしょう。

両者の害悪は、どちらが大きいでしょうか。

「保守か、左翼か」の判断は、冷戦時代の基準

それに「◯かXか」のニ分割で物事を判断するのは、マークシート型受験勉強の弊害です。

今や、薩長同盟的に、右翼と左翼で「中翼」すべきです。

「中翼」つまり「仲良く」。

薩摩と長州の提携を一番恐れていたのは、徳川幕府です。

薩長を争わせておく事が、徳川幕府の延命につながるわけですから。

同じく「右翼と左翼」のシェイクハンドを一番恐れているのは、我が国の支配者層、官僚達です。

男と女も、紅白のしめ縄もそうですが、相反する真反対のもの、陰陽の融合こそ吉兆であり、万物の繁栄の源。

男女の交わりによって子供が生まれる様に、陰陽の融合は奇跡を生みますから。

また、何より…。

宇宙の法則は、進歩と調和です。

人類の魂を進化させる事が、宇宙の意志。  

つまり、右翼か左翼かの二元論を一元論に統一する事こそは、宇宙の意志・創造主の意志に合致する事だと思います。