横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

最も古くて新しい、古代琉球神道の世界観

運を司るのは「月」です。月つまり「ツキ」。

月の運行(満ち欠け)は人間のバイオリズムに影響を与えます。

女性の体内周期は一ヶ月で一周しますし、脳、脊髄、心臓、腎臓、肝臓、脾臓、膀胱、肛門…といった人体の多くの器官は「月へん」がつきます。

それほど月と人体の器官は密接なつながりがあり、それは「個人の運やツキ」を左右する。

古代人は直感で、人間のバイオリズムと月の関係を理解していたのだと思います。

ちなみに今でも沖縄では、月の満ち欠けに基づく太陰暦を使用しています。

月(陰)は女性を表します。

沖縄は古代神道的・女性神的な世界観が残っている地域です。月読神とかですね。   

ですから、これからはパン・アトランティックな世界観に代わって、古代琉球神道的な「一則全」「全則一」のパン・パシフィックなワンネスの世界観が見直される時代だと思います。

近代という時代は、250年くらい前に極西のイギリスから始まり資本主義は世界中に伝播しましたが、その「時代の潮流」は、もう途切れると思います。

そして極西からの潮流が途切れた後の「次の時代の潮流」は、極東の日本から流れ出るのではないでしょうか。

今の資本主義ですと、もう「お金儲けの為の強欲資本主義」でしかない。

ですので、自然を崇拝し万物との調和を重んじる古代神道的な精神性と、資本主義の融合。

極西と極東の融合、という事ですね。科学文明と霊性の融合、一神教多神教の融合。

つまり資本主義的な近代文明に、霊性が加味され、資本主義と霊性の融合…。

ただ、今の日本は世界観から、食生活から、何から何まで、ある意味で西洋人以上に西洋化してしまいました。

そこで鍵を握るのが冒頭で触れた、沖縄にまだ残っている古代琉球神道だと思います。

もしかすると、長い間、漢意(からごころ)的に中国文化を受け入れ、戦後はアメリカナイズしてきた日本本土こそ本来の神道から外れているのであって、沖縄こそ本当の日本なのではないかと、私は思った事があります。

ちなみに、沖縄の墓地でよく見られる独特の亀甲墓。

あれは、妊婦さんが股を開いて出産する姿を模しているそうです。

それが、死者を祀るお墓に用いられるというところに、帰巣本能と言うか「生命の根元に還っていく」という、古代琉球神道の世界観があるのだと思います。