吉野朝の宮居
私が日本で一番好きな霊場が、吉野山にある修験道の総本山•金峯山寺です。
私は毎年元日に、必ずここに参詣しています。
また吉野山は、後醍醐天皇から後亀山天皇までの14世紀の内の57年間、四代にわたって天皇が宮居された場所。
当時の人達が見た景色とは全く変わってしまった現在にも、その足跡が残っています。
古い街並みが続きます。
これは2020年元日の撮影なので、櫻は咲いていません。
この金峯山寺は、修験道の総本山の寺院です。蔵王堂には、蔵王権現の像が安置され、信仰の対象となっています。
蔵王権現とは、修験道という日本独自の神仏観の中で天神地祇全ての力を統括する、ある意味で宇宙最強の存在、とすら解釈出来ます。
つまり、蔵王権現とは「宇宙最強の仏教の神様」という事でしょうか。
調和と繁栄は、日本神道の本質
また蔵王権現は、日本神道に現れる時には国常立神となる、と言う方がいらっしゃいました。
国常立神とは、日本神道においては八百万の神々の中心に位置します。
この国常立神は、大元教においては「艮の金神」となり、悪神が栄える世に現れてこれを退治する、と言われています。
多神教の日本においては、宗教上の対立は起こりにくい