今の学校教育で教える「自由」とは、欲望の無限解放の別名です。
行き過ぎた「自由」の推奨は、道徳観の破壊と動物的本能の解放に直結します。
ほんの一例ですが、週刊誌に氾濫する女性芸能人の裸の写真などは、少女の貞操観を黒くヒタヒタと汚していき、国民一人一人の倫理観を満遍なく汚していく凶器です。
子供に晒して平気でいるなんて、人間としての両親はないのか。と私は言いたい。
私は昭和の末期、35年くらい前からそういうものに憤りを感じていました。
大人の欲は、大人になってから知ればいいんです。
子供には、子供時代を大切にしてもらいたい。
「物質的な豊かさ」というのは諸刃の剣で、そこに「社会への献身」とか「精神性の向上」とか「魂の錬磨」とか、そういうものがなければ際限なく堕落する危険がある。
今の個人主義は、個人としての価値にのみ重きを置き、そこに至るまでの歴史や「命のつながり」を無視している点で過ちです。
人は、歴史を離れて存在するものではない。
我々人間は、他から隔絶された「絶対的な個」として存在するものではない。
我一個としてこの世に生まれたものではなく、民族生命の分派として存在しているのです。
自らの内心の「大正デモクラシー的な要素」を叩き出せ
戦後の学校教育やアカデミックな世界は、大正デモクラシー(大正共産主義)の延長にあります。
大正デモクラシー時代には、私生児だの、男女の不倫だのが流行りました。
中年男女の不倫を描いたドラマ『失楽園』は、大正デモクラシーの時代に本当にあった話をモデルにしています。
まさに倫理破壊の共産革命です。