横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

家庭での親の愛情こそ、倫理道徳の要

敗戦により「あるべき理想の父親像」が消失

現在は、年収何億円とかのスポーツ選手や芸能人が、宗教団体の教祖の様に崇められています。

これは、敗戦によって消失したこの「理想の父親像」の代わりを求める代償行為なのではないかと、私は密かに思ってしまう。

スポーツ選手や芸能人がどうこう、というわけではないですが、「理想の父親像」が消滅すると、そこにある判断基準は「お金」てしかない。

学校は知識を教える所であり、本当の意味でその子の一生を左右するのは、幼児期における家庭での親の愛情です。

幼児期に親が(出来れば母親が)、その子に対してどれだけ無条件の愛情を注げるか。

その愛情の分量で、その子の一生がほとんど決まります。

だから夫は、子育てしている妻に対し、経済的な不安や精神的な不安は、絶対に与えてはいけない。と思います。

内閣府が、子育てしている母親を職場に駆り出す事を「輝く女性」と言っていますが、本当にお金がないなら仕方がないけれども、そうではないのに、その母親のキャリアアップの為に結果的に母子を引き裂くなら、恐るべき事態になる事は間違いありません。

戦前の教科書 『尋常小学生修身』

およそ人の子の、賢きも愚かなるも、善きも悪しきも、たいてい父母の教えによる事なり

仕事を一生懸命やる事でしか、妻への愛情を表現できない不器用な男

↑映画『鉄道員』での高倉健

本作もそうですし『あなたへ』『刑事 蛇に横切られる』もそうですが、健さんは「仕事を一生懸命やる事でしか、亡き妻への愛情を表現できない男」を、よく演じています。