18世紀と19世紀、20世紀と、3世紀にまたがって世界の覇権を手にした大英帝国。
百年間支配していたものを、わずか一週間で…
1942年2月、山下奉文 閣下以下の日本陸軍が2倍を超える兵力差を覆して、イギリスによる百年に及ぶアジア侵略の拠点・シンガポール要塞を攻略し、一週間で(イギリスが率いる軍隊としては歴史上最大規模の)8万人の将兵の降伏となりました。
イギリスのチャーチル首相は自著の中で「英国軍の歴史上 最悪の惨事であり、最大の降伏」と述べています。
そして…。
「大英帝国が実質的に滅び去るのは、イギリスがインドを手放す時」と言われていました。
人口3億人を擁するインドこそ、大英帝国の繁栄を支える屋台骨。
19世紀最後の、そして20世紀最初のイギリスのインド総督 カーゾン侯爵は「インドを失えばイギリスはたちまち三流国に転落する」と喝破しました。
そのインド…。
1944年3月から4ヶ月間、インパール作戦が行われましたが、日本が敗れました。
この時のイギリス側の指導者が、マウントバッテン元帥。
しかしこの敗北から3年後の1947年8月15日。終戦の日からジャスト2年後のこの日、インドがイギリスから独立しました。
日本人なら、この日を銘記すべき。
大英帝国が実質的に、滅んだ日です。
この時のイギリスのインド総督が、その3年前に日本陸軍を倒したマウントバッテン。
因果なものです。
ですから、戦後の日本の「日本陸軍 悪玉論」等というのは、軍隊の中の落伍者だったインテリ兵達による、時流に便乗した愚論でしかありません。