横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

「生」だけではなく「死」にも価値がある

「命」に価値があるなら

「死」にも価値がある

現代日本の価値観は「生命尊重第一」です。

私もそれにかなり同意はしますが、これは裏を返すと「死んだら無になるから価値がない」という落とし穴にハマる可能性がある。

日本人にとっては

「死に様」にこそ、価値がある

あの世があるのかないのか、知りません。

しかし、あの世がなくて「死んだら無になる」のだとしても、「死に様」にも「生」と同じ価値がある。と私は思っています。

私の友人が10年前、ガンで「余命半年」と言われて、そのまま亡くなりました。

しかし彼は最期まで泣き言ひとつ言わずに、「葬式での香典は一切お断りする」という遺言まで遺して、亡くなっていきました。

私は「男としての死に様」を見せられたと思っている。

彼のこの「死に様」には、尊い価値があると私は思っている。