横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

「理論」よりも「伝統」を重んじるのが保守

「金持ちに対する、貧しい人間の嫉妬」が左翼革命

 

100万人をギロチンで殺した血塗られたフランス革命は「左翼革命」です。

 

人間が理屈で考えた「理論」で世の中を作り上げようという理性崇拝の思想がルソーの価値観であり、これが1789年のフランス革命の思想。

これは1917年のロシア共産革命につながります。

 

一方、英米の保守派の意見は、

 

「人間存在は大きい。

しかし人間の理性ごときで覆える範囲は小さい。

共産主義みたいに、人間社会を人工的に設計する事は出来ない。

だから、理性よりも非理性の伝統を重んじるべき。   

伝統には、数百年分の先祖の知恵が凝縮しているから、それを後世に伝える」

 

というもの。

しかし、前記の理性崇拝主義。   

これは19世紀末の欧米で既に疑惑が持たれました。   

 

ですが残念なのは、西洋で理性崇拝に疑問が持たれ始めた時に明治の日本では、西洋の理性崇拝が始まった事です。

 

その根底には、日本は西洋に劣っているという劣等感があると思う。
「日本固有の伝統を捨て去って、白人のマネをする事が何か進歩の証」

と考える明治以降の近代西洋崇拝主義にとって、日本の伝統文化は敵ですから。