横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

海軍大学校のゆがんだ教育⑥

海軍大学校で学んだ理系の受験エリートである海軍の将官には、偏った人間が多い。

『部分』に特化して『全体』が見えなくなる。味方の輸送船の護衛は全くしないクセに、戦艦大和・武蔵の一点豪華主義とか」

という話をして来ました。その他には…。

敵の軍艦は全滅させたのに、その後ろで丸腰でビビっている敵の輸送船には全く手を出さないで逆に逃げちゃうとか。     

又は、山本五十六みたいに攻撃機を重視して戦闘機を軽視したり(中国戦線でそうだった)、雷撃を重視するあまり急降下爆撃を軽視するとか。

ミッドウェー海戦ではこれでやられました。

日本の空母4隻を大炎上させたのは、山本五十六雷撃機よりも軽んじていた急降下爆撃機です。

かつてのオウムの幹部を見ればわかりますが、理系の受験エリートが一般世間や俗世間から隔絶されて思想を吹き込まれると、偏ったカルト的な人間が大量生産される危険性がある。

真珠湾奇襲攻撃に向けて火の玉となっている彼ら海軍中枢の者達と、ハルマゲドンを信じて突っ走ったオウムの理数系のエリート達が、私には重なって見えてしまう。

この指摘をしている保守系人士は、まだ見た事がありません。

しかし、大東亜戦争を指揮して大敗北させた海軍大学校出身の彼ら将官は、(もちろん全員ではありませんが)ある意味 カルト集団だったと私は思っています。