横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

日本の官僚の源流は、下級武士

戦時中の昔も今も、官僚が考える事は自己保身と責任回避です。
利権は貪るクセに、責任は譲り合う様に回避する。
更に、他人様に頭を下げてお金をいただく、という事をしないで、むしろ向こうから頭を下げに来てくれる。
そういう生活を続けていくと、そこに残るのは、抜き差し難い特権意識。
国を滅ぼす国家棄損度が大きいのは、左翼ではなく官僚。
そもそも、右翼だの左翼だのという分類は、官僚達が国民を分断する為のワナ。
世の下々の人間の悪は国家の害悪には、なかなかならないが、トップの悪は国家の害悪になる。
 
という事は、繰り返し述べてきました。
 
そもそも日本の官僚は、下級武士が源流です。
 
ですから本来、近代国家における官僚というのは、ホテルマンの様に国民に奉仕する公僕public servantなのに、日本の場合は官僚が国民を支配しようとするエトスがある。
それが下級武士の名残り。
 
それも、武士道のノーブレスオブリージュの気概が残っているうちはまだいいけど…。
 
江戸時代の武士道の教育を受けて育った人達は、日露戦争くらいにはかなり減少していたと思います。
そして、官僚から武士道精神が薄れると、特権意識だけが残る。
それが今日まで続く官僚制の弊害だと思います。