横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

戦艦大和 VS 戦艦アイオワ

海軍力の強さは「排水量の単純な総計」では決まらない
 
戦艦大和は、6万7千トンで46センチ砲。  
戦艦アイオワは、4万8千トンで40センチ砲。  
どっちが強いか。    
アイオワです。  
実は大和は、主砲の連続射撃に難がある。
酷な言い方をすると、実戦向きではない。  
事実、唯一の砲撃戦であったサマール島沖海戦で、大和の主砲は全然当たらなかった。        
また、大和はアイオワよりもかなり速力が遅い。   そして何より…。
アイオワには優秀なレーダーがある。大和には無い。 
この差は決定的。    
強いけど一周遅れている大和は、何が何だかわならないうちに、アイオワにやられてしまう。という結末になったと考えられます。
 
要は、日本海軍のエリート官僚達による軍艦の設計思想は、発想が偏っているのです。