横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

三島由紀夫 先生の言葉 ② 大和と武蔵

三島由紀夫 先生は、

愛国心という言葉が嫌いだ」

と言いました。 

その意味は…。

愛国心」という言葉には、何か上から与えられた官製の匂いがする。

また、アメリカみたいに人工的に「外に向かって」作られた国なら、愛の対象を客観視した「この国を愛する」という言い方はわかる。  

しかし、日本みたいに自然発生的に出来た国で、自分もその国の中にいる一員なのに、愛の対象をわざわざ向こう側に置いて「この国を愛する」とか言うような所に、何かわざとらしい作為的なものを感じる。    

日本人なら、わざわざ「愛国心」なんていう官製の言い方をしないで「大和魂」でいいじゃないか。そっちの方が自然じゃないのか。 

…というのが、三島由紀夫先生のご意見です。

僭越ですが、私は更にひとひねり加えて…。

大和の国というのは、近畿地方が中心だと思います。

関西圏は「大和国(やまとのくに)」。

我々関東者は「武蔵国(むさしのくに)」。

関西が「大和魂」なら、関東者は「武蔵魂」と言えるのではないか、と思いました。