横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

祖国アメリカへの忠誠 ⭐️ 史上最強の米軍特攻隊 ①

栄光の日系442

 

戦前•戦中のアメリカにおける日系人達の歩みを描いた山崎豊子 著『二つの祖国』を読みました。全4巻、重厚な小説でした。

 

「並外れて優秀」

マーシャル参謀総長アメリカ陸軍のトップ)談

 

第二次世界大戦中、日系二世達で構成され(指揮官クラスのみ、ほとんど白人)、最大の損害を出しながらも、アメリカ史上最も勲章を授与された442連隊。

 

「俺達はアメリカ人だ。祖国はアメリカのみ」

と言って軍隊に志願した日系二世達は、

 

日系人への差別を無くす為に、

自らがアメリカ人である事を証明する為に、

祖国アメリカへの忠誠を示す為に、

 

アメリカ陸軍史上最高の活躍をしました。

 

祖国アメリカへの忠誠を示すチャンス

生みの親より 育ての親

 

開戦時、特に可哀想だったのは日系一世達です。

一世達はアメリカ本土の収容所でも日本と天皇への忠誠を示し、アメリカへの忠誠を拒否しました。

 

しかし息子達つまり多くの二世達は、祖国アメリカへの忠誠を示しました。

 

つまりアメリカ本土の日系人収容所では、一世と二世で完全に意見が分かれたのです。

 

二世達は、日本への思い入れが極めて薄い。

 

日系二世がまさにそうですが、「外様」的な差別を受けていたマイナリティ達というのは、

「白人のアメリカ人以上にアメリカ人になろう」

という気持ちになるのだと思います。

 

大日本帝国下の台湾人がそうでしたし、元々は琉球王国だった沖縄もそうでした。

大東亜戦争時に、沖縄戦を指揮した牛島満 中将も、「沖縄県民よりも国家に尽くす県民は他にいない」と称賛しています。

 

※②に続く