特攻隊の崇高な自己犠牲心と大戦果。
これらについて日本人は未来永劫、語り継ぐべきです。
指導者達(特に海軍)の無能ゆえに自殺点的な墓穴堀りを繰り返して、使うべき戦艦群をずっと温存して投入せず、勝てるハズのチャンスを自ら何度も逃して、いよいよ追い詰められてきた大東亜戦争の末期。
それを、硫黄島と沖縄の戦い。並びに若き特攻隊員達が、最後の最後でひっくり返して祖国を救ったのです。
沖縄戦での陸海軍合わせた特攻隊員の死者約3000人。
それに対して、沖縄戦で特攻隊の被害を受けたアメリカ海軍の死傷者は何と約1万人。
つまり損害比率ではアメリカが上回っている。
何という事でしょうか。
しかしそれでも、それでも私は、海軍上層部の「特攻責任」を糾弾します。
自然界の全ての物事は、陰陽の2つから成り立っています。
「特攻隊員達の偉大さ」の陰に隠れた「海軍上層部の卑劣っぷり」は暴くべきです。
「自分達は特攻に絶対に行かないクセに10代、20代の部下達に行かせて、若者達の命で自分達の失敗をウヤムヤにしてる」
海軍の指導者達の敗戦責任は、絶対に糾弾すべきだと私は思っております。
特攻作戦を指導したある海軍の将官が戦後、「特攻隊に自ら志願した若者達は、純粋な愛国心の持ち主であった」と(上から目線ですが…)特攻隊員達を誉めておりました。よく聞く言葉です。
しかし…。
という事は、特攻作戦を発案・指導しながら特攻隊として出撃しなかった自分達海軍の将官は「愛国心がない」という事なのでしょうか。
海軍兵学校出身のモットーは「指揮官先頭」です。しかし兵学校出身で特攻に出撃した人の数は、全体の数%です。
この数%の方々の偉大さは、申すまでもありません。日本人として満腔の敬意を捧げるのみ。
しかしそれと「特攻隊設立に関する海軍上層部の責任」は、全く別です。