横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

履き違えた自由主義

西洋から生まれた自由主義というのは「国家権力の暴走から国民を守る」という思想です。

西洋人による数百年に及ぶ権力との闘争、またはキリスト教の葛藤、そういった中から生まれた思想なのです。

ですから、そういったバックグラウンドがない日本人がうわべだけ取り入れても、曲解しか生みません。

「自分の自由が大事」「自分の人生を自分らしく」…。

今の日本人が勘違いしている自由主義は、単なる「己の欲望の無限解放」です。

人間というのは、放埒に関しては小さい頃に厳しく躾けておかないと、放っておくと際限なく堕落します。

ですから「自由主義の本家」の欧米では、幼少期から倫理道徳を厳しく躾けられるそうです。

男の子は勇気。女の子は貞操観念。

これを徹底して教育される。

特に人格というのは、12歳くらいまでに出来上がりますから。

鉄は熱いうちに打て。冷え切ってから打っても、かなり手遅れ。

「我が身は最後はどうなろうとも、家族だけは幸せでいて欲しい」

こういった自己犠牲の価値観を取り戻さないと、個人の幸せなんて無いし、日本の再建もあり得ません。

子供にとっては、親や家庭こそが最後のセーフティネット

ですから、子供も家族も放ったらかして「自分の夢が大事」みたいな生き方をしている今の芸能人なんて、私は鬼畜親だと思います。罪深いです。

親のその不徳の因果は、何十年か経って本人が忘れた頃に、子や孫といった一番痛い所に寸分の狂いなく返って来るのです。

だから親は、大切な子や孫に不徳を残す生き方をしてはいけないのです。