「ゼロ戦パイロットがカッコいいなんて、とんでもない。戦争というのは、想像を絶する生き地獄なんです。私は戦争を憎む」
原田要 先生
1916年(大正5年)お生まれ
ゼロ戦パイロットとして、真珠湾攻撃での機動部隊の上空直掩任務に就き、ウェーク島の戦い、ダーウィン空襲、セイロン沖海戦、ミッドウェー海戦に参加され、ガダルカナル島上空で負傷されました。
「戦争の事を思い出し、今でも夜中にうなされる。戦争ほど罪悪は無い。私は戦争を憎む」
原田先生はそう、よく仰ってました。
私は2010年にご縁をいただき、2016年5月に亡くなる3ヶ月前の2016年2月まで、10回ほどご邸宅にお邪魔させていただきました。
原田先生の細かいご経歴については、ここでは割愛させていただきます。
ここでは、最後にお会いした時に私に教えて下さった「3つの教え」について。
幼稚園を経営されていた原田先生が、常に園児達に教え諭していた教育方針です。
原田先生のお話
まず一つがね、「負けるな」。
これは「勝て」ではないんです。
「勝て」となると、人との競争とか争いになるし、人を蹴飛ばしても、となる。
そうではなく「負けるな」。
これは大人になって「困難や苦しみに負けるな」という意味にもなりますね。
二つ目は「ウソをつくな」。
人間はね、「ウソも方便」「これ位はいいや」と自分に都合よく思って、どんどんウソが拡大するんです。
だから「間違えたら、ちゃんと正直に言う」これが大事なんです。
「損をしてでもウソをつくな」です。
三つ目は「弱い者をいじめるな」。
これは「生き物を大切にする心」にもつながりますね。
ですから、私の園児達は、みんな植物を可愛がってますよ笑
2015年12月 聞き取り