横沢史穂のブログ

祖父が、ラバウルで負傷した陸軍の傷痍軍人でした。左右のイデオロギーに関係なく、戦争経験者の話を中心に編集したいと思っています。

今こそ、伝えねば…旧軍人インタビュー⭐️99歳ゼロ戦パイロット、3の教え

ゼロ戦パイロットがカッコいいなんて、とんでもない。戦争というのは、想像を絶する生き地獄なんです。私は戦争を憎む」

原田要 先生

1916年(大正5年)お生まれ

ゼロ戦パイロットとして、真珠湾攻撃での機動部隊の上空直掩任務に就き、ウェーク島の戦い、ダーウィン空襲、セイロン沖海戦ミッドウェー海戦に参加され、ガダルカナル島上空で負傷されました。

「戦争の事を思い出し、今でも夜中にうなされる。戦争ほど罪悪は無い。私は戦争を憎む」

原田先生はそう、よく仰ってました。

私は2010年にご縁をいただき、2016年5月に亡くなる3ヶ月前の2016年2月まで、10回ほどご邸宅にお邪魔させていただきました。

原田先生の細かいご経歴については、ここでは割愛させていただきます。

ここでは、最後にお会いした時に私に教えて下さった「3つの教え」について。

幼稚園を経営されていた原田先生が、常に園児達に教え諭していた教育方針です。

原田先生のお話

まず一つがね、「負けるな」。

これは「勝て」ではないんです。

「勝て」となると、人との競争とか争いになるし、人を蹴飛ばしても、となる。

そうではなく「負けるな」。

これは大人になって「困難や苦しみに負けるな」という意味にもなりますね。

二つ目は「ウソをつくな」。

人間はね、「ウソも方便」「これ位はいいや」と自分に都合よく思って、どんどんウソが拡大するんです。

だから「間違えたら、ちゃんと正直に言う」これが大事なんです。

「損をしてでもウソをつくな」です。

三つ目は「弱い者をいじめるな」。

これは「生き物を大切にする心」にもつながりますね。

ですから、私の園児達は、みんな植物を可愛がってますよ笑 

2015年12月 聞き取り